こんにちは!『ミライニナウ』運営者のミライマです!
未来担う世代の私達が今から考えておかなければいけないこと。
今回のテーマは『補聴器』です!
近い将来到来することが確実となっている超高齢化社会。
高齢者が必ず直面するであろう難聴の問題。我々にとっても他人事ではありません。
特に補聴器は高額なものが多いため、今から備えが必要という方も少なくないでしょう。
そこで今回は補聴器をできるだけ安く買う方法とそのメリット・デメリット、購入店舗の選び方などについて見ていきたいと思います。
補聴器を安く買う方法!

補聴器は全く同じ機種だとしても店舗ごとにかなり販売価格のばらつきがあります。
ではできるだけ『安く』補聴器を買うためにはどんなお店で購入すればいいのでしょうか?
補聴器を安く買うなら大手メガネチェーンで。
結論からお伝えすると補聴器をできるだけ安く購入したいのであれば、大手メガネチェーンで買うことをおすすめします。
例えば『A』という補聴器を購入する場合、補聴器専門店と大手メガネチェーンとでは最大で3割ぐらいの価格差がある場合があります。
皆様の住まいのお近くに補聴器専門店と大手メガネチェーン店の両方があるのであれば、是非同じ機種の販売価格を比較されてみてください。
では続いて大手メガネチェーンで補聴器を買った場合に考えられるデメリットについて見ていきます。
補聴器を大手メガネチェーンで買う場合に考えられるデメリット
※初めにお断りしておきますが、以下の内容はもちろん全ての店舗に当てはまるわけではありません。これから補聴器の購入を検討されている方が、より安く、より良いサービスを受けられる店舗を見極めるためのヒントとして記載します。
デメリット①『補聴器の音調整(フィッティング)のスキルにバラツキがある』
大手メガネチェーンはほとんどの店舗が補聴器を取り扱っていますが、全ての店舗に熟練スタッフが在籍しているわけではありません。
最近の補聴器はパソコンを使用して比較的簡単に調整ができるため、経験の浅いスタッフでも『何となく』音調整はできてしまうのですが、難聴や補聴器に関する基礎知識を習得していないスタッフの場合、自分の希望とは違う調整をされてしまう可能性はあります。
デメリット②『自宅出張サービスが非対応』

補聴器専門店の場合、多くの店舗が自宅への出張サービスを行なっています。
これに対してメガネチェーンのほとんどが来店での対応になるため、1人で店舗に行くことができない高齢者の場合、定期的なメンテナンスを受けることが難しくなります。
補聴器はどこで買う?

では以上を踏まえて補聴器購入店舗を選ぶポイントについて見ていきましょう!
補聴器購入店舗選びのポイント①『アクセスが良い』
一番重要ですが見落としかねないポイントです。
勘違いされている方が多いですが、補聴器は『購入したらすぐ聞こえる』というものではありません。
その理由は補聴器側では無く『使用者側』にあります。
補聴器の性能は日進月歩でどんどん進化していますが、初めて補聴器を使用する方はほぼ100%『違和感』を訴えます。主に以下のような内容です。
- 周りがざわざわしてうるさい
- 自分の声が変な風に聞こえる
これらの訴えは補聴器側に問題があるわけでは無く、使用する側の『慣れ』の問題であることがほとんどのため、補聴器購入直後は定期的に店舗に通い、カウンセリングや調整を受ける必要があります。
そのため店舗はご自宅から可能な限り『近い』方がいいです。
補聴器購入店舗選びのポイント②『定期的にメンテナンス会・相談会を実施している』

①でご説明したように補聴器は定期的な調整・メンテナンスを繰り返すことで補聴効果が高まっていきますので、定期的なメンテナンス会や相談会を開催している店舗での購入がおすすめです。
2ヶ月〜3ヶ月に一回程度ハガキやDMでメンテナンス会のご案内を出している店舗は補聴器に積極的に取り組んでいる可能性が高いです。
購入相談時には定期的なメンテナンス会の実施はあるのか、という点について質問されるといいでしょう。
『また新しいものを買わされるんじゃ』とご不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、補聴器は5年、6年程度は継続的に使用することが基本のため、行く度に押し売りされることはありませんのでご安心ください。
補聴器購入店選びのポイント③『認定補聴器技能者の在籍店』
認定補聴器技能者とは補聴器に関する知識、技能に関する試験をクリアした方が取得できる資格です。
資格取得には5年ほどかかるので、資格取得者は少なくとも5年以上の経験者であることは間違いありません。
店舗に行くと『認定補聴器技能者在籍店!』という文言があったりしますので熟練スタッフの有無の目安になります。
補聴器購入店選びのポイン④『購入前にしっかりカウンセリングしてくれる』
意外とご存知でない方が多いのですが、補聴器は医療機器です。
そのため、購入前にはまず医療機関を受診し補聴器が必要かどうかのアドバイスを受けることをおすすめしますが、コンタクトレンズなどとは違い、補聴器は医師の診断無しでも購入することは可能です。
このように書くとだいぶグレーゾーンなイメージになるかと思いますが、店舗側には補聴器販売のための基本的なルールが設けられています。
補聴器禁忌8項目
補聴器のご購入や調整、耳型採型および補聴器メンテナンスの前にお客様が安心し
てご相談いただけますよう次の項目を確認させていただいております。下記 8 項目のう
ちいずれかに該当する場合は必ず耳鼻咽喉科(補聴器相談医)の受診をお願いします。
また、初めて補聴器を購入する場合には、事前に補聴器相談医の補聴器適応のため
の診察をお受けになるようお勧めいたします。● 耳の手術を受けたことがある。
● 最近 3 ヶ月以内に耳漏があった。
● 最近 2 ヶ月以内に聴力が低下した。
● 最近 1 ヶ月以内に急に耳鳴りが大きくなった。
● 外耳道に痛みまたは、かゆみがある。
● 耳あかが多くたまっている。
● 聴力測定の結果、平均聴力の左右差が 25dB 以上ある。
● 聴力測定の結果、500,1,000,2,000Hz の聴力に 20dB 以上の気骨導差がある。引用:日本補聴器販売店協会
店舗側は補聴器の販売前に上記の項目を確認することが義務付けられているため、販売前には必ず入念なカウンセリングが必要となっています。
逆に考えると購入相談時にいきなり『商談』に入るような店舗は『怪しい』と判断していいと思います。
難聴の原因が何らかの病気による場合、補聴器を使用して治療を怠った結果症状が悪化することがあるからです。
カウンセリングの重要性についてはもちろん多くの店舗がしっかり教育を受けているため、基本的には問題ありませんが、万が一いきなり『購入』の話をしてくる店舗があれば、別のお店での購入を検討された方がいいでしょう。
補聴器専門店で購入するメリット
今回は『補聴器を安く買う』というテーマで大手メガネチェーンでの購入のポイントについて見てきましたが、最後に補聴器専門店で購入する場合のメリットについて考察したいと思います。
価格については大手メガネチェーンよりも割高になることが多いですが、専門店は専門店ならではの手厚いサービスを受けられます。
補聴器専門店で購入するメリット①補聴器使用の効果を機材を使って測定できる
補聴器の効果というのは『本人の感覚や満足感』によるところが大きいため、ご家族などは効果を実感することが難しいのですが、設備がしっかり整っている補聴器専門店では専用の機材を使って補聴器の『効果測定』を行うことができます。
測定の方法は割愛しますが、補聴器使用の効果を数値で確認できるため、客観的な評価を得ることができます。
補聴器専門店で購入するメリット②補聴器の劣化状態や不具合を確認できる

多くの専門店では補聴器の劣化や不具合を確認できる補聴器特性測定器を設置しているため、『あれ?補聴器の調子が悪いな。。』という時にお使いの補聴器の状態が正常かどうか確認することができます。
補聴器専門店で購入するメリット③熟練スタッフが多く在籍している
補聴器専門店では先程ご説明した認定補聴器技能者が多く在籍しているため、使用者の悩みにしっかり寄り添ったカウンセリングや調整を行ってくれることが多いです。
補聴器専門店で購入するメリット④自宅出張サービスがある

補聴器専門店の多くは自宅への出張サービスを行なっています。
無料の場合と有料の場合がありますが、いずれにしても店舗に訪問することができない方にとっては非常にありがたいサービスです。
まとめ

補聴器をできるだけ安く買う方法、そして安く買うことのメリット・デメリットなどについてまとめます。
- 補聴器をできるだけ安く購入したいなら大手メガネチェーンがおすすめ!
- メガネチェーンで補聴器を購入する際に考えられるデメリットは熟練のスタッフが少ない可能性が高いこと、自宅への出張サービスが無い店舗が多いこと。
- メガネチェーンを選ぶポイントは①アクセスが良いこと、②定期的にメンテナンス会や相談会を実施しているかどうか、③認定補聴器技能者が在籍している、④購入前に入念なカウンセリングを行なっている
- 補聴器専門店で購入するメリットは4つ。①補聴器の効果測定を受けられる、②補聴器の調子が悪いかどうかを専門機材でチェックできる、③認定補聴器技能者が多く在籍している、④自宅出張サービスを実施している店舗が多い
いかがでしたでしょうか?
補聴器は車が1台買えるぐらい高額な商品もあります。
今回の記事が皆様の補聴器購入店舗選びのヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。